GIDとは

Gender Identity Disorderの略称がGIDで、日本語では性同一性障害と呼ばれます。
これは、生物学的な性別とご自身が心の中で思う、自分は男性もしくは女性であるという認識(性自認)が一致していない状態にあることをいいます。
この性の不一致による違和感をご自身が持ち続けることで、嫌悪感を抱いたり、落ち込んでしまったり、悩んだりするなどして、気持ちが不安定になることがあります。

そのような場合は、お一人で抱え込もうとせず、一度当院をご受診ください。

GIDホルモン療法

性同一障害の治療は、大きくは、精神療法、内分泌療法(ホルモン療法)、外科的治療に分類されますが、当院はホルモン療法が中心となります。

★診察料1,650円が別途かかります。
プロギノンデポー10mg
1回 2,200円(税込)
2回 4,400円(税込)
4回 8,800円(税込)
6回 13,000円(税込)
オプション
テストステロン検査
(男性ホルモン値を知りたい時の検査)
8,800円(税込)

MTF

MTF(身体が男性で、性自認が女性)の方であれば、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を投与いたします。
身体が男性であれば、女性ホルモンが体内で分泌されることはないので、定期的に補充する必要があります。
なお治療期間中は、血液検査を行い、性ホルモン濃度を定期的に測定いたします。

女性ホルモンを投与する方法は、主に2種類(筋肉注射、内服)ありますが、当院では効果や副作用などを考慮し、筋肉注射によるホルモン療法を推奨しておりますが、それぞれの特徴は次の通りです。

筋肉注射

女性ホルモンのうち、エストロゲン(卵胞ホルモン)の投与が基本となります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)に関しては、抗男性ホルモン作用はありますが、必要に応じての投与となります。
筋肉注射では、プロギノンデポー10mg(必要な場合は20 mg)を2週間に1回の頻度で投与していくことになります(注射間隔に関しては、個人差あります)。

効果に関してですが、乳腺組織の増大、脂肪の沈着、体毛に変化がみられるようになります。
さらに精巣が萎縮したり、造精機能(精子をつくり、成熟させる機能)が喪失したりするようにもなります。

内服

種類としては、エストロゲン製剤(エストラジオール 等)と結合型エストロゲン製剤があります。
なかでも注意する必要があるのは、化学合成されたエチニルエストラジオールであり、これを長期間利用することは、血管内で血栓が作られる可能性が高まるようになります。
このことから当院では、筋肉注射による女性ホルモンの投与をおすすめしています。

女性ホルモンの副作用について

肝臓由来とされる凝固因子を増加させる働きをするエストロゲンは、血栓を発生させるリスクを高めます。
とくに内服薬のエチニルエストラジオール(プロセキソール)は、血栓症を引き起こしやすくなります。
なおMTFによるホルモン療法で、静脈血栓を発生させる確率は約6%とされています。
通常の若年者の静脈血栓発生確率は0.005%以下とされているので、それと比較するとかなりの高確率ということになります。
その2%ほどの患者さまが肺塞栓症で死亡したとの報告もあります。

上記以外にも、肝機能障害、乳房に痛み、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や脳血管障害(脳梗塞 等)などの心血管イベント、胆石、肝腫瘍などの発症リスクも高くなります。

MTFによるホルモン療法(筋肉注射)の費用について

1週プラン(投与1回)
プロギノンデポー 10mg
2,000円(税込 2,200円)
※診察料1,650円(税込)が別途必要になります。
1か月プラン(投与4回)
プロギノンデポー 10mg
8,000円(税込 8,800円)
※初回の診察のみ、1,650円(税込)が別途必要です。

注意事項

未承認医療薬等

筋肉注射で用いられるエストラジオール吉草酸エステルは、厚生労働省に承認されています(無月経・子宮発育不全症等の治療薬として)。
ただし、GID(性同一障害)を目的とした治療としては、国内で承認されていません。

入手経路等

国内の医薬品卸業者より国内承認薬を仕入れております。

国内の承認医薬品等の有無

無月経・子宮発育不全症等の治療薬(エストラジオール吉草酸エステル)として厚生労働省で承認されています。

諸外国における安全性に係る情報

アメリカ食品医療局(FDA)において、同一成分の製剤が無月経・子宮発育不全症等の治療薬として承認されています。

医薬品副作用被害救済制度について

重篤な副作用がみられたとしても、国の医薬品副作用被害救済制度の対象とはなりません。