HIV1-エイズとは?
「HIV(ヒト免疫不全ウィルス)」の感染で引き起こされる「後天性免疫不全症候群」を略した言葉です。
- HIV感染
- HIV検査等で陽性反応が確認され、現在HIVウィルスに感染している状態。感染初期はHIVウィルスにより壊される免疫細胞がすぐに新しく作り出されるため、すぐには免疫の力は弱くなりません。しかし、感染後放置していると徐々にHIVウィルスが増えていき作り出される免疫細胞より、HIVに壊される免疫細胞の数が多くなっていきます。
- エイズ発症
- HIVウィルスにより、体の免疫力が低下しその結果、健康な時には体内に入っても病気を起こさない弱い病原菌にも感染(日和見感染)してさまざまな症状が出た状態になります。
※HIV感染=エイズ発症ではございませんので、ご理解ください。
どのように感染するのだろうか?
HIVにはどのように感染するのか?
感染しない行為と感染の可能性がある行為をある程度理解しなければ、日常生活に影響が出る場合もございます。
ご心配されている方は、是非ご参照ください。
HIVの感染源は主に血液、精液、膣分泌液、母乳などの体液を介して粘膜から感染します。従って健康な皮膚の上から感染することはございません。
ただし、傷がある場合などはリスクが高まります。
唾液には感染するほどのウィルス量が含まれていないと言われておりますが、確実に唾液からの感染はないとは言い切るのは、危険かもしれません。
ただし、上記の体液を介して感染するケースに比べれば、リスクは遥かに低いと思われます。
感染リスクがある行為
- 性行為(コンドームなしの本番行為、肛門性交)
- 髭剃り、注射器等の使い回し
- 感染者からの輸血
- 母子感染(親がHIVキャリア)
感染の可能性はあるがリスクは少ない行為
- 性行為(オーラルセックス)
通常は感染はないとされているで過度に心配する必要はない行為
- ディープキス(通常、キスではHIVの感染はないと考えるのが普通ですが、口腔内に傷などがある場合、絶対にないとは言い切れません)
- 性行為(コンドーム着用):基本コンドームを正しく着用して性行為を行えばHIV、その他性感染症の感染は防げます。
感染はない行為
- 職場や学校での日常生活
- 相手に触れるなどの行為
基本的に体液を介して粘膜からしか感染はございませんので、たとえ感染者の血液や体液に触れてしまっても、健康な皮膚の上から感染することはございません。
HIVは非常に感染力の弱いウィルスであるため、感染のリスクがある行為、ない行為をしっかりと踏まえて行動しましょう。
どんな検査がある?
当院では3種のHIV検査を受けることが可能です。
- 1. HIV抗原抗体クイック検査
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15分ほどで結果が判定できる簡易検査ですが、検査精度は高くリスク行為から6週ほど経過していれば、ほぼ正確な判定が可能です。
リスク行為から3ヵ月ほど経過していれば、確実に感染が否定できると言われておりますので、3ヵ月経過後の確認検査には最適な検査と言えます。
¥7,000(税込)
- 2. HIV抗原抗体検査(CLIA法)
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検査結果までは3~4日ほどお時間を頂きますが、リスク行為から4週ぎりぎりで受診される場合は即日検査よりもこちらの検査の方がおすすめです。
¥9,000(税込)
- 3. HIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)
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検査結果までは5~7日お時間を頂いておりますが、早期から検査が可能です。リスク行為から11日経過後でほぼ検出可能な検査です。
¥14,000(税込)
HIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)とは?
- 4. HIV検査セット
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HIV抗原抗体クイック検査とNAT検査のセットです。
最後の感染機会から11日~28日経過しており、それと並行して過去の感染機会に対する検査も同時に行いたい方にお勧めしております。
¥18,000(税込)
HIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)とは?
いつ検査を受ければいい?
一般的には3カ月後に検査と言われておりますが、最新の検査法は進歩したため通常リスク行為から3~4週間経過していれば、感染している場合スクリーニング検査が陽性となります。
ただし、抗体検査は抗体産生時期に個人差があるため4~8週間くらいかかる人もいます。
リスク行為から2カ月経過後の検査で陰性だった場合、その後陽性に転じたという報告は最近はないため、リスク行為から2カ月経過後に検査を受けて陰性であればほぼ感染は否定できます。
しかし、WHO等国際機関の陰性確認の時期も3ヵ月以降となっております。
3ヵ月経過していなくても信頼できる検査はございますが、リスク行為から3ヵ月未満で検査を受けた場合は必ず3カ月後に確認のために検査を受けてください。
相談は可能?
相談は可能です。 来院して医師と直接ご相談される場合は相談料¥2000(その後検査を受ける場合は相談料はかかりません)で承ります。
お電話での相談も可能ですが、医師のお電話での対応は出来ません。
受付での電話対応となります。
お電話相談される場合、院内が混み合っている場合はお受けできませんので、ご協力お願い致します。