HIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)
HIV感染は何より早期発見が最も重要です。
感染時早期発見に最も優れた検査がHIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)検査となります。
リアルタイムPCR法とは?
PCR法を基本原理とする核酸増幅法の一種であり、分解により発行するTaqManプローブ(対象を検出、定量するための物質)を利用してPCRサイクルごとにリアルタイムに増幅の状態をモニターすることで、ターゲット核酸の「検出」または「定量」が可能となります。
HIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)のメリット
「高感度」と「広い測定範囲」を両立出来るため、この検査のみで『HIV-1感染診断』、『治療効果判定』、『治療変更の判断』などを行うことが出来る。(当院ではHIV感染の治療は行ってないため、治療に関するご相談に関してはHIV治療拠点病院等をご紹介させて頂きます。)
ただし、HIV-2型には対応していないため、最終的には3ヶ月後の抗体検査を必ず行ってください。
HIV1-RNA定量検査(リアルタイムPCR法)を受けるタイミング
ウィンドウピリオド(潜伏期間)は10日ほどと言われております。
当院では念のため期間を空けて頂き、感染機会から2週間後以降の検査をお勧め致しております。
偽陽性の可能性
アッセイ系での偽陽性防止対策は取られているため、偽陽性の起きる可能性は極めて低いと考えられますが、検体間のクロスコンタミネーション(異物混入)が発生してしまうと偽陽性になってしまう可能性は避けられないため、100%偽陽性がないとは言い切れません。